2013年6月28日は急いでいた。
仕事を終えると慣れない荷物を持って竹芝桟橋へ向かう。
全ては三宅島ツアーのため。
初めてのファンダイブが《野生のイルカと泳げるあの三宅島》。
そう言うと皆が羨ましがるが、ただこのツアーが人生を変えることになるとは緊張気味の私は思いもしなかった。
三宅島の旅行の行きの船での初めましての自己紹介、ドルフィンスイム、しょうたろう池で海苔弁を食べたり、貰ったトマトを冷やしたりしてはしゃいだ事、お酒を持って流れ星に願いをかけた事、噴火の影響を感じながら山を散策、
帰りの船でレインボーブリッジをバックに写真撮影。全ての想い出が胸に焼きついていた。
その旅行は私に、イルカとの出会い、仲間との出会い、そして「かけがえのないパートナーとの出逢い」を与えてくれた。
また三宅島に行きたい!!という夢と一緒に。なにか不思議なパワーが宿る場所のようだ。
2015年9月4日、私たちは竹芝桟橋にいた。そう、2回目の三宅島ツアー。
イルカ好きの仲間たちが集まった。
三宅島に着くと真っ青な空と海が私を出迎えてくれた。海況もすごく穏やかだ。
遠くで一頭のイルカが跳ねるのが見えた。
一瞬で前回と同じ高揚感が体中を駆け巡るような気がした。
御蔵島に着くと期待以上のイルカに皆が心を躍らせた。
雲ひとつない空の下、イルカたちが水中に入る度に遊びに来てくれてた。
顔を近くまで寄せてくるものや、ゆっくりとお腹を見せるもの、親子で泳いでいくものどれも愛おしく、キュイーンという鳴き声が高らかに水中で鳴り響き歓迎されているような気分である。
そんなイルカ達に素晴らしいタイミングで人生の節目の報告をする事が出来た。
そう、2013年の出会いは絆へと変わっていた。
イルカ。仲間。パートナー。
「自分の気持ちに素直になりたい」
イルカ達に気づかせて貰ったことのひとつだ。
私たちの報告を皆が温かい気持ちで喜んでくれた。
とてもありがたかった。前回も一緒だった仲間は目頭を熱くしてくれた姿が印象的だった。
そして私たちは2日目も恵まれていた。
思いがけないほど、空と海が青く澄んでいた。
御蔵島に着くとイルカ達が見せる背びれの数に圧倒された。
こんなにも運がいいことはないような気がした。
群れの姿に目を奪われ、体調を優先し止められたにも関わらずダッシュしてしまった。
群れの上を並んで泳ぐ時間は長く感じられた。
フルフットフィンをつけた脚はイルカが敏感に反応してしまうようだ。
最後には船に着いて並走するイルカを船首で見せてくれた。
イルカ達はお別れをするかのように最後に白くて黒い斑点のあるお腹を見せながら水中に帰っていった。
次は家族を連れてまた来るからね。
そんな想いで新たな夢をイルカ達に託してきた。
イルカさん、三宅島のスタッフの方々、インストラクターの池田さん。
ありがとう!!
また明日から新たな気持ちで頑張って行こう!そんな気持ちになれた最高のツアーになりました。
玉城ご夫妻からのコメント
次は家族で三宅・御蔵島のイルカ達に会いに来たいと思います!